2021年8月20日
事例に学ぶデジタル活用の処方箋・二章
エーザイ社のESG/非財務指標の
経営管理への織り込み方
中野 浩志
SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師
一般社団法人日本CFO協会主任研究員
米国公認会計士 公認情報システム監査人
ビジネスの持続的成長に向け、ESG(Environment, Social, Governance)への取り組みを企業価値にどう結びつけるか、多くの企業が模索している。近年、世界のESG投資は37兆ドルを突破。企業の市場価値における無形資産の割合も1975年の20%に比べて2015年は80%と、企業価値に占める比率が逆転し、ESG経営の重要性は高まる一方だ。
前回、独SAP社のサステナブル経営実践事例で非財務指標を経営管理へどのように織り込んでいるのか、非財務情報と企業価値の相関分析・開示を含めた実践事例を紹介した。今回は日本企業でESG経営をリードするエーザイ社の取り組みをご紹介する。*1
2021年8月20日