2020年12月15日
事例に学ぶデジタル活用の処方箋・二章
ビジネスパートナー機能強化(第一回)
─中期経営計画と経営資源配分─
中野 浩志
SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師
一般社団法人日本CFO協会主任研究員
米国公認会計士 公認情報システム監査人
今年7月~9月に実施したCFOオンラインイベント(注)アンケートでは、CFOアジェンダで最も関心のあるトピックとして「ビジネスパートナー機能の強化」、データを活用した経営で最も実現したいトピックとして「将来予測型経営」が最多得票となった。
いずれも目新しいトピックではないが、デジタルテクノロジーを活用することで実現性が飛躍的に高まり実践事例も増えてきているトピックである。本稿ではテクノロジーを活用した「ビジネスパートナー機能の強化」に焦点を当て、「中期経営計画と経営資源配分」「機械学習を活用した将来予測」、そしてその前提となる「データ利活用の基盤作り」について先行事例を考察する。
今回はグループ経営の根幹となる「中期経営計画と経営資源配分」の先進事例を見てみよう。
2020年12月15日