2019年2月15日
ファイナンシャル・マネジメント
GPIFとESG・SDGs②
堀内 勉
多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長
2018年4月20日、GPIFと世界銀行グループは、債券分野でのESG投資の分析レポートを共同で発行し、ESG債券投資はリスクマネジメントを強化できるとともに、リスク管理の強化につながり、より安定したリターンに貢献するとの見方を示した。
同レポートでは、ESGの要素が債券への投資家にとって重要な信用リスクであることを多くの研究が示しており、信用リスク分析の一部として統合すべきことを示唆していると指摘。一部の投資家の間では、ESG債券投資をリスクマネジメントの強化としてだけでなく、債券投資や他のアセット投資がもたらす、国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)などへのインパクトを計測するために活用する動きも見られるとしている。
2019年2月15日