2018年7月13日
会計ガバナンスを取り巻く環境
昨今、「時間を買うM&A」が国内外で積極的に展開されている。内部成長に限界を感じ、成長を求めて様々な会社が戦略的にM&Aを実行している現状がある。買収という手段を用いて、企業成長を求めることを戦略の一つとして掲げるのは、もはや経営手法として一般化している。
同時に、異なる文化の会社を買収することに伴い、子会社のガバナンス強化や経営管理制度の整備が大きな経営課題となっている。現地化して任せるだけでは経営は成り立たなくなっており、子会社のモニタリング、実態把握が求められているのだ。
子会社の実態把握の理想は、ERPのグローバル展開であろう。ERPを全面展開しグループ統合経営基盤を構築し、プロセスとデータを管理する。そうした理想を追い求めている会社は多い。しかし、なかなか理想通りには進まないのが現実である。
2018年7月13日