2018年3月15日
財務マネジメント・サーベイ
RPA(Robotic Process Automation)
導入に関する実態調査
高見 陽一郎
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社
パートナー
昨今のデジタル化の流れは加速度的に広まって、さまざまな業種・規模の企業においてもRPAをはじめとしたデジタルツールの検討や試験的な運用を始めているケースが増えている。
以下、日本CFO協会が実施したRPA導入に関する実態調査の結果について解説を加える。なお、本稿中、意見に関する部分は執筆者の私見である。
当サーベイ回答者の概要
当サーベイの回答者の分布は、次のとおりである。
①業種
有効回答176の業種別の主な内訳は、「製造業」が64社(37%)で最多であり、以下、「情報・サービス」が27社(15%)、「商社・卸売業」が23社(13%)と続いた。一般的には金融業界が先行したと言われるRPA導入ではあるが、当サーベイでは、金融業からの回答は9社(5%)に留まった(図1)。
②企業規模
規模別に見ると、まず売上高では「5,000億円以上」が67社(38%)、「1,000億円以上~5,000憶円未満」が36社(20%)となっており、売上高1,000億円以上の企業からの回答で約6割を占めた(図2)。
2018年3月15日