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2017年10月16日 

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ストラテジー

資本コスト活用の発展可能性①
企業価値経営で資本コストが果たす役割の
再考察

和田 浩隆

PwCアドバイザリー合同会社
M&Aトランザクション モデリング&バリューコンサルティング
シニアマネージャー

はじめに

 本シリーズで継続的に取り上げている経済産業省が公表した「伊藤レポート」では、「資本コストを上回るROEを、そして資本効率革命を」という基本メッセージが、主張の一つとして掲げられている。そして、今後CFOが資本規律で果たすべき重要な役割として、以下のポイントが提言されている。

・資本コストを上回る資本収益率を創出することが企業価値向上・創造に繋がる。

・ROE水準が適正であるか否かを判断するために欠かせない概念は適正な資本コストを理解することである。

・最低レベルでROE8%目標を設定すべきだが、より高いROEを達成するよう努力すべきである。

・事業のパフォーマンスを評価する際にはROIC(投下資本利益率)を用いるべきである。

・経営陣は株主資本コストに対して理解を深め、資本市場への株主資本コストに対する考え方を共有する必要がある。

2017年10月16日

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