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2026年5月20日 

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企業価値創造経営の本質(第56回)
バフェットにキャピタル・アロケーションを
学ぶ(第3回)

手島 直樹

小樽商科大学大学院 商学研究科 教授

 本稿では、「オーナーズ・マニュアル」の第3および第4原則を取り上げる。バフェットが天才的な能力を示すキャピタル・アロケーションについても触れたい。

第3原則
 当社の長期的な経済目標(後述するいくつかの要件の影響を受ける)は、1株当たりの内在価値の平均年間成長率を最大化することである。我々は、当社の経済的重要性やパフォーマンスを規模で測ることはしない。1株当たりの成長を指標とする。確実に言えるのは、1株当たりの成長が将来的には低下することだ。これは、資本が大幅に拡大したことが原因である。しかし、成長性が米国の平均的な大企業のそれを下回るようでは、我々は落胆することになる。

バフェットからの学び

 第3原則は、バークシャー・ハザウェイのKPIに関するものである。1株当たりの内在価値の平均年間成長率は、内在価値と市場価値が合致すると仮定すれば、長期的な株価の上昇率と考えることができる。日本企業でも、アクティビストが株主であるケースにおいて、時価総額をKPIと設定するケースが散見されるようになったが、なぜバフェットは絶対額である時価総額の上昇率ではなく、あえて1株当たりの内在価値を重視するのか。それは、彼が真に株主志向であることが理由である。というのも、株主にとっては時価総額が上昇したとしても、それが株式発行総数の増加を伴うものであれば、希薄化の影響により1株当たりでは時価総額の上昇率を下回ることになるからだ。株主にとって重要なのは、あくまで株価や1株当たりの内在価値なのである。

2026年5月20日

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