2025年11月17日

財務モデリング
シリーズ「CFOから見た財務モデリングとその周辺」
第39回 世界時について知っておこう~2025年時間の旅⑦
岡崎 京介
株式会社レジックス代表
事業や会社に関わる計数をExcel上で集計・分析・シミュレーションする財務モデリングの専門家である筆者が、CFOとして実感していることを五月雨的に述べていくのが本シリーズである。
今回は、前回の「うるう秒」を取っ掛かりに世界時(UT:Universal Time)について考えていこう。
世界時(UT)とは?―地球の自転が刻むリズムと「うるう秒」の舞台裏
前回述べたように、「うるう秒」の調整には大変な労力がかかる。
大変な労力がかかったとしても、達成したいことはそもそも何なのだろうか?
地球の自転は、精密機械のように一定ではない。わずかな揺らぎや変動があるため、原子時計によって刻まれる「協定世界時(UTC)」(後述)と、地球の実際の回転に基づく「世界時(UT1)」との間に少しずつズレが生じる。このズレが0.9秒を超えそうになると、登場するのが「うるう秒」である。これは、時刻系に1秒を足したり引いたりすることで、地球の自転と時計のリズムを調整する「時の帳尻合わせ」なのである。
2025年11月17日




