2022年2月15日
吉田 私は機関投資家、アナリストとして、日本のコーポレートガバナンス改革をずっと見てきました。まず、最近盛り上がっているESGについて、なぜこのように盛り上がっているのか、βアクティビズムという考え方をご紹介します。
2番目に、事業会社のウフルになぜ入ったのか。そしてウフルの事業内容についてお話しします。3番目は、CFOとしてチャレンジしていることをご紹介します。
足立 まず1つ目にESG投資の急拡大についてうかがいます。ESG投資は、2018年の統計でも3,100兆円規模と、世界の投資の約3割を占めるとも言われ、さらに拡大しています。その理由をどのように考えていますか。
吉田 今年10月、コロンビア大学のウェビナーで、Jon Lukomnik先生がβアクティビズムという考え方を紹介されているのを聞きました。それが非常に腹落ちしまして、いろんな場面でお話ししているのですが、今日ご出席の皆様にもお伝えしたいと思います。
足立 現代ポートフォリオ理論=MPT(Modern Portfolio Theory)は、Harry Markowitz氏が1950年代に提唱した学説です。続いて、William Sharpe氏がCAPM(Capital Asset Pricing Model)を開発し、両氏はそれらの功績で、1990年にノーベル経済学賞を受賞されています。
2022年2月15日