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TREASURY FORUM

資金管理効率化の変遷と
次代に求められる財務機能の職掌

川上 真希

株式会社リコー
グローバルキャピタルマネジメントサポートセンター
シニアマネジメント
日本CFO協会主任研究委員

国内キャッシュマネジメントの変遷

 資金集約のツールとして銀行やシステムベンダーがさまざまなシステムを提供しているが、国内で積極的に提供され始めたのは2000年代前半である。私が自動車メーカーに入社した1991年には当然そのようなシステムは存在していなかったが、その代わりに「預り金」制度を活用していた。資金預け入れの動機付けを促進する目的で、将来の資金ニーズに応じて、以下の通り3種類の方法で国内グループ会社の余剰資金を効率よく吸い上げ、グループで資金を有効活用できる仕組みを既に整えていた。

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 一方、資金が不足するグループ会社は親会社からの借入で資金を賄い、グループ相互で資金融通を実現していた。余剰資金は銀行預金や運用商品よりも魅力的な金利でかつ使い勝手良く運用でき、不足資金は金融機関や資本市場より低利な条件で調達することができた。金融機関を介さず、利鞘を中抜きした形でのグループ金融は1980年代から実現されていた。

2018年1月15日

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