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伊藤 邦雄 氏

伊藤 邦雄

一橋大学特任教授

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藤田 純孝

日本CFO協会理事長

日本人の資本意識とコーポレートガバナンス

藤田 本日は示唆に富むお話をありがとうございました。ここでは、コーポレートガバナンス改革とCFOの役割についてのお話を深めてまいりたいと思います。コーポレートガバナンスに関しましては、伊藤レポートの挑戦というお話がございました。ショートターミズムへの挑戦、低い資本効率性への挑戦、希薄な資本コスト意識の問題、それから企業と投資家の対話等の問題提起をいただきました。CFOにつきましては、CFOとCEOの関係という視点、CEOから見たCFOの役割と課題等のお話がありました。CFOはCEOのパートナーであり、CFOはゲートキーパーであるという印象的な言葉が出てまいりました。また、自律の要、ショートターミズムの番人、資本市場への大使といったキーワードも出てまいりました。CFOは誰に仕えるのか、正当なる二重人格者たれ、というお話があり、さらに東芝の問題も出てきました。これらについても触れてまいりたいと思います。
 まず、前半のコーポレートガバナンス改革に関連したお話の中で、日本企業は長年にわたって明らかに資本効率が低く、株価のパフォーマンスも欧米に比べて極めて低レベルで推移してきたというご指摘がありました。経営者の資本コストに対する意識の低さはお話のとおりだと思います。私の理解では、過去30年のトピックス銘柄の平均ROEは5%と資本コストをはるかに下回ります。その要因として先生のおっしゃるメインバンク型のガバナンスがあると同時に株式持ち合いも一つの要素ではなかろうかと思います。ご指摘のとおり、多くの経営者は収益性よりもシェアや売上の拡大に意識を置き、資本コスト意識は極めて例外的な企業を除き薄かったのであろうと思います。その要因の一つとしては、過去において日本の機関投資家からガバナンスを含めた経営に対するプレッシャーがほとんどなかったことも挙げられると思います。
 資本効率の低さ、あるいは資本コストに対する意識の希薄さについて、重要なポイントですのでもう一度お伺いしたいと思います。

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※本稿は、2015年9月2日開催の「CFO DAY 2015」の講演内容を編集部にてまとめたものです。

2015年10月15日

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