2025年8月1日

アナリシス
SDGs経営と企業法務(25)
サステナビリティ法務への期待
─反ESGの流れに抗い前に進め─
阿部 博友
名古屋商科大学ビジネススクール 教授
1.はじめに
1987年に国際連合ブルントラント委員会による報告書『Our Common Future』で言及された「サステナビリティ」は、発展途上国などの経済発展について、「持続可能な開発」という文脈の下で提唱された。それは、「将来世代がニーズを満たす能力を損なうことなく、今の世代のニーズを満たすこと」にとどまらず、さらに「より良い生活への願望」を満たす機会を広げていくこと」が求められている。また、Our Common Futureは、「環境資源に関する技術や社会組織の状況、生物圏が人間の活動の影響を吸収する能力によって課される限界」についても言及している。
2025年8月1日




