2021年8月2日
インタビュー
ビジネス部門に安心を提供する法務部門の役割
聞き手
淵邊 善彦
日本CLO協会 理事
ベンチャーラボ法律事務所 代表弁護士
大手法律事務所からインハウス弁護士に
淵邊 現在CLOとしてご活躍中の皆さんへのインタビューの第1回として、外資系金融機関でCLOを務めている坂本さんにお話を伺います。まずは、CLOになるまでのご経歴を教えてください。
坂本氏 2001年に長島・大野・常松法律事務所に入り、M&Aや税務訴訟などを扱いました。2006年から2年間アメリカに留学し1年間ニューヨーク大学のロースクールに通い、2年目はワシントンDCの法律事務所(Alston & Bird)で働きました。
2008年に帰国して長島・大野・常松法律事務所に戻りましたが、当時はリーマン・ショックの真っただ中で、景気は芳しくなく、弁護士業界もその影響を受けていました。また、大手法律事務所は数百人規模になっており、このまま事務所に残るよりも、事務所の外で自身を差別化する道を探したほうが良いのではないかと考えていました。そんな中、2011年、プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパンに声をかけてもらいました。日本人社員が2万人程度いる中で初めての日本資格の弁護士でしたから、ここでしかできない経験を積めそうだと感じて入社しました。
2012年からプルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険でCLOを務め、2017年にグループ会社のジブラルタ生命に異動してCLOを務めています。
2021年8月2日