2015年11月16日
管理会計のカタチ
金子 智朗
ブライトワイズコンサルティング合同会社
代表社員・公認会計士
管理会計が文字通り「マネジメントのための会計」と言えるためには、正しい意思決定に役立たなければならない。そのためには、それ相応のカタチが必要だ。今回は、具体例を使って管理会計のカタチを考えてみよう。
強化すべき部門、撤退すべき部門はどれか
今、役員会で、今後強化すべき部門と撤退すべき部門を考えることになったとしよう。役員会の議題にふさわしい、今後の組織戦略だ。目的は当然ながら前者の利益をさらに増やすことである。
ここで、図(a)のような資料が役員会で配られたとする。これは典型的な部門別損益計算書だ。多くの会社で、これと同様の資料が役員会や経営会議で配られているだろう。
2015年11月16日