2025年12月15日

グローバル・コミュニケーション
世界的な普及と柔軟な包摂性
「点字考案200年」によせて
猿橋 順子
青山学院大学国際政治経済学部教授
多文化関係学会理事
「点字考案200年」によせて
今年(2025年)は「点字考案200年」という記念すべき年ということで、世界各地で関連イベントが開催された。現在用いられているローマ字、数字、楽譜のための点字は、全盲のフランス人、ルイ・ブライユ(1809−1852)が考案したものである。晴眼者(目が見える人)が常用する線の組み合わせで書き表わされる文字を、凸点を打ち、指でさわって読む表記法である。日本語を書き表わす五十音の点字も、その発想に基づいてつくられた。日本語では、そのものずばり「点字」というが、フランス語や英語では生みの親の名を用いて「braille」という。
2025年12月15日




