2024年10月18日
コーポレートガバナンス・コード、スチュワードシップ・コードが導入されて約10年が経過した。この間、何度かの改定や法律の整備が行われるとともに、特に2023年からはコーポレートガバナンスの実質化が強く要請され、株式市場のありようも変化してきている。
しかしながら厳しい眼でみると、足許の配当や株価上昇を求める投資家と、なるべく自由度を確保しておきたい経営者が本音ベースで対話するレベルにはまだ遠く、取り組みが進むほど次なる新たな問題も多く生じているのが実情である。コーポレートガバナンスの進化を考えるうえでは、モニタリングボード化や社外取締役の質といった企業側の悩みだけではなく、資本市場側との課題認識のずれや、投資家に対する法規制等の緩さなどを解決していく必要も高まっている。インベストメントチェーンを俯瞰し、中立的な立場から実務に資するディスカッションを行う。2024年10月18日