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2015年5月18日 

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損益分岐分析

末松 義章
千葉商科大学大学院
客員教授 博士

基本的考え方

 売上から費用を差し引いたものが(税引前)利益となるが、この売上と費用との関係を分析したものが、損益分岐点分析である。

 この分析は、費用を変動費(売上に連動して増減する費用)と固定費(売上に連動せず固定的に発生する費用)に分解する。さらに、売上から変動費を引いたものが限界利益で、それから固定費を引いたものが(税引前)利益となる。

 なお、変動費と限界利益は一般的な呼称であるが、売上に“比例”して増減するので、本記事では変動費を比例費(proportional cost)、限界利益を比例利益(proportional profit)として記述することとする。

 この分析によって、取引先の収益構造を知ることができ、基本的な利益改善策を提示することができる。

 損益分岐点(Break Even Point、略称B.E.P.)とは、費用がちょうど回収される売上、つまり採算点のことである。たとえば、ある企業で売上高が600の時に、費用が650であるが、売上高が800になると費用も800になり、さらに売上高が1,000になると費用が950となるケースを考えてみると、以下のとおりとなる。

2015年5月18日

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