2022年9月15日
財務モデリング
シリーズ「CFOから見た財務モデリングとその周辺」
第2回 頑張れWord
岡崎 京介
株式会社レジックス代表
事業や会社に関わる計数をExcel上で集計・分析・シミュレーションする財務モデリングの専門家である筆者が、CFOとして実感していることを五月雨的に述べていくのが本シリーズである。
前回神Excelから細部が重要と問題を提起をしたが、今回から特にExcelとWordの関係を中心に掘り下げていく。
WordかExcelか問題
契約書をドラフトするなら、どのようなツールを選択するか。僕なら迷わずWordだ。Excelは使わない。大半のごく普通のビジネスパーソンも同じだろう。この場合、Wordの校閲機能、特に変更履歴の記録やコメントが極めて便利だ。例えば、ドラフトしたWordファイルを顧問弁護士(もしくは社内法務部門)に送ると、加筆修正しコメントを付与して返信してくる。どこが問題点でどう変更されたか、それがなぜかというコメントも記録に残ってありがたい。これを何ターンか繰り返せば、完成だ。だから、Word一択だ。
と述べたのだか、「そうじゃないよ」「そうとも言い切れないよ」と上のパラグラフに反論したい人、結構いるのではないだろうか? 実際、こんなことが起こりそうだ。
2022年9月15日