2015年2月16日
PENSIONS MANAGEMENT
ペンション・マネジメント
新年度の年金資産運用に向けての基本的考え方
土橋 健二
株式会社IICパートナーズ
シニア・アドバイザー
グローバル経済の現況を俯瞰すると、米国を中心とした景気好調持続グループと欧州・発展途上国など下降・停滞色を強めるグループの二極化の様相を呈している。一方、日本経済は回復基調をキープしているものの足踏み状況が長引いており、言わば両者の中間的状況にある。グローバルな資金フローが新興経済国から米国への回帰傾向を強める中、米ドルの上昇トレンドや商品市況の低落傾向が持続しているのも、こうした実体経済の状況を顕著に反映したものであろう。以下では、新年度に向けて年金基金の資産配分戦略を考えるに際しての投資環境認識およびアプローチに関する主要な論点を述べてみたい。
グローバル経済環境の基本認識…米国経済の復活vs欧州・新興国経済の停滞
2015年2月16日