2020年12月15日
ワールドトレンド
FP&Aの最新トレンド
(AFPカンファレンスの参加報告)
池側 千絵
一般社団法人日本CFO協会 主任研究委員
インテグラート株式会社 エグゼクティブコンサルタント
米国の優良企業ではCFOの下に経営管理・管理会計のプロフェッショナルとしてのFP&A(Financial Planning & Analysis) 組織があり、FP&Aは経営・事業チームの一員として企業や組織の業績目標達成や意思決定を支援する。FP&Aは、財務会計・管理会計・コーポレートファイナンスの知識・スキルだけにとどまらず、事業を理解し、デジタルスキルを駆使し、インサイト(洞察・気づき)を提供して人を動かし、結果を出すソフトスキルが求められる難易度の高い職務である。
日本CFO協会と提携しているAFP(Association for Financial Professionals)は、財務プロフェッショナルおよびFP&Aプロフェッショナルを支援する米国の団体である。AFPは毎年7,000名のファイナンスプロフェッショナルが出席するカンファレンスを開催している。
昨年はボストンで盛大に開催されたカンファレンスは、今年はラスベガスで開催される予定だった。しかし、このコロナ禍にあり、10月19日から29日までの期間、“AFP VIRTUAL EXPERIENCE”としてオンライン開催された。今年用意されていたFP&Aに関するセッションは16あったが、その中から、FP&A機能の強化に関心がある日本の読者の皆様の役に立つと思われる学びを3つご紹介したい。FP&Aとは何かを知った後に、では具体的に何をすればよいかを知り、行動につなげるための参考にしていただきたい。
1. ファイナンスがビジネスパートナーになるには
Transforming Finance to a Business Partner
2. 事業部門(オペレーションチーム)をエンゲージして巻き込むには
Getting Engagement and Involvement from Operations
3. ファイナンスの仕事の未来
Finance Jobs from the Future
以下、それぞれの議題について説明する。
2020年12月15日