2020年8月20日
Insight
会社の競争力を引き上げるCFOの新たな役割㉔
CFOはニューノーマルの時代の
経営の在り方として何をするべきか
企業は持続的成長と同時に競争力のある適応進化をどう実現できるか
寺川 尚人
テラ・マネジメント・デザイン株式会社 代表取締役社長
株式会社Indigo Blue 代表取締役社長
今までの常識を全て見直し、これからの時代に相応しい企業はどうあるべきかの飽くなきチャレンジをし続ける経営の時代になった。変化を避けられない経営環境に合ったチェンジマネジメントをすべきであり、グローバル競争力を高めるための経営スタイルとは何かを追求することが重要な鍵となる。
厚生労働省が発表した5月の有効求人倍率は、新型コロナの影響で前月から大幅な下げ幅を示し、1974年1月以来、46年4カ月ぶりのインパクトを示し始めた。失業者数も増え続け、業績の見通しが読み切れない厳しいビジネス状況が続いている。多くの企業が健全性に赤信号を示し始めた。新型コロナはなかなか終息の目途が立たず、長期戦を覚悟しないといけないビジネス環境になってきた。さらに追い打ちをかけるように、天候不順や甚大な大水害が、地域経済に想像を超える被害を与えている。
天変地異が当たり前になってきた時代において、リスクヘッジだけではどうしようもなく、社会が機能しなければ如何に経済が成り立たないかということを痛感している企業が多い。健全な経済は健全な社会があってこその上で成立しており、環境や社会が安全で安定していることの必要性をまざまざと感じている状況ではないだろうか。
2020年8月20日