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2020年2月17日 

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グローバル・コミュニケーション

対人距離の異文化間コミュニケーション

本名 信行

青山学院大学名誉教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会代表理事

猿橋 順子

青山学院大学教授
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケーション協会理事

はじめに

 人間は社会関係の概念に合わせて、個人間の距離を適切に調整する。ここでは、個人の対人距離について考える。アメリカの文化人類学者E・T・ ホールは、これを近接学(proxemics)と呼び、実に興味ある側面を明らかにした。以下、人間が持つ4つの距離帯と、座席の空間配分をとりあげる。ともに、非言語伝達の働きをすることを忘れてはならない。

4つの距離帯

 私たちが最も明白に意識する空間は、他人とのかかわりの中でとる距離であろう。私たちは視覚、聴覚、嗅覚、筋覚、触覚などの感覚刺激を通してこの距離を自覚する。たとえば、相手の体温、息の音、におい(体臭や香水・コロン)、身体の接触などを感じるならば、非常に近い距離にいることがわかる。また、相手の声量によっても距離を自覚することができる。

 人間は個人間行動のために、次の4つの距離帯を持っているといわれる。

2020年2月17日

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