2019年9月17日
“精神”という土台づくりの大切さ
私が生まれたのは55年前の10月5日、東京オリンピック・パラリンピックが始まる5日前だった。10月10日の開会式当日、私の父は祖母と共に東京の国立競技場にいた。「世界の恒久平和」という目的を掲げて始まったオリンピック・パラリンピックの歴史の中で、唯一の被爆国である日本で開催される初めてのオリンピック。原爆が投下されたその日に広島県三次市に産まれた坂井義則さんを聖火最終ランナーとして国立競技場に迎え、世界に平和の灯をともす。そうしたエピソードを知っていた父は、坂井さんの雄姿を見ることを心待ちにしていた。
2019年9月17日