2019年6月17日
アナリシス
上場飲食業の「のれん」バブル崩壊前夜
細野 祐二
会計評論家
2019年5月14日、トリドールホールディングス(証券番号3397)が2019年3月期の決算単信を公表した。トリドールの2019年3月期の連結決算は、連結売上収益が1,450億円で対前年比24.5%の増収となったものの、連結当期利益は2億円にとどまり、前年同期比95.3%の減益となった。会社側説明では、この大幅な減益は、トリドールの国内および海外の店舗固定資産等について国際会計基準に基づき減損テストを実施した結果、想定されていた収益が見込まれなくなり、36億円の減損損失を計上したためとしている。証券市場はこれをサプライズと捉え、翌5月15日、トリドールの株価は470円安の1,869円で引けた。対前日比20.9%の暴落となる。
2019年6月17日