ガチンコ勝負になってきた「株主総会」
磯山 友幸
経済ジャーナリスト
3月期決算企業の株主総会が終わった。例年以上に「本気度」の高い株主提案が出されたのが最大の注目点だった。
ここ数年、株主提案は増え続けてきた。昨年2017年6月の総会では40社に合計212件もの議案が出された。2016年は37社167件、2015年は29社161件だったので、件数の増加が目立っていた。原発反対の株主が電力会社の株主になって原発廃止のための定款変更に向けた提案をするといった使われ方がされ、1人の株主が同じ会社にいくつもの提案が出すケースも目立った。