2022年10月17日
コーポレートガバナンス
―企業価値向上にむけての後継者育成計画―
2018年に改訂されたコーポレートガバナンス・コード(以下CGという)において、後継者育成計画(サクセションプラン)について、以下の原則通り、より積極的な対応が求められた。
【補充原則 4-1③】*1
取締役会は、会社の目指すところ(経営理念等)や具体的な経営戦略を踏まえ、最高経営責任者(CEO)等の後継者計画(プランニング)の策定・運用に主体的に関与するとともに、後継者候補の育成が十分な時間と資源をかけて計画的に行われていくよう、適切に監督を行うべきである。
ここで、気を付けていただきたいのは、後継者育成計画は、CEOだけが対象でなく、“等”となっていること、つまり、取締役、CxO、執行役員まで含めて広義に考え、実装していく必要があるということだ。これまで、外形的には“ブラックボックス”に近かった経営トップや経営陣の人事について、より客観性・透明性の高い制度を構築する要請が高まっている。
2022年10月17日