2022年3月15日
グローバル・コミュニケーション
多様性が尊重される企業
─エントリーシートのジェンダー項目から考える─
猿橋 順子
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケ―ション協会理事
青山学院大学教授
本名 信行
一般社団法人グローバル・ビジネスコミュニケ―ション協会代表理事
青山学院大学名誉教授
はじめに
国際ビジネスの現場では、国籍や人種、言語はもちろんのこと、性や障がい、働き方など個人レベルのさまざまな多様性が尊重されることが求められている。この多様性の尊重は、個人の基本的人権として遵守されなければならないという絶対条件としての側面と、多様性こそが相乗効果や創造性を生み出すという企業の成長戦略の鍵を握るという二面性がある。
現場では、こうした二面性のバランスを保ちながら日々の企業活動を展開していくという難しさとやり甲斐があることだろう。この多様性が尊重されるということについて、さまざまな申込書、企業における採用時のエントリーシートのジェンダー項目を例に、記入する側の立場から考えてみたい。
2022年3月15日