2019年7月16日
アナリシス
丸井グループのフィンテック事業
細野 祐二
会計評論家
丸井グループの2019年3月期までの直近5事業年度の連結株主帰属純利益の合計は、988億円と素晴らしい。しかし、同社の営業キャッシュフローは構造的に赤字であり、2019年3月期までの直近5事業年度の営業キャッシュフローの合計は、マイナス618億円である。丸井グループの直近5事業年度における通算会計利益先行率(当期純利益÷営業キャッシュフロー)は、マイナス159.6%と歪なものとなっている。東証上場企業の会計利益先行率が産業業種にかかわらず押しなべて平均50%であるところ、マイナス159.6%の会計利益先行率とはただごとではない。丸井グループの直近5事業年度における株主帰属当期純利益と営業キャッシュフローの推移を示すと次の通りである。
2019年7月16日