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PENSIONS MANAGEMENT

ペンション・マネジメント

米国企業のDB(確定給付)年金の運用・リスク管理について

土橋 健二

株式会社IICパートナーズ
シニア・コンサルタント

金利低下による積立て水準の悪化に悩む

 米国の年金市場の規模(P&I誌1000大年金プラン調査、2014年9月)は、DB(確定給付)型プラン6.0兆ドル、DC(確定拠出)型プラン3.0兆ドルの9.0兆ドルに達している。これを200大基金に絞ってみると、DB型4.8兆ドル、DC型1.8兆ドル、合計6.6兆ドルである。このうちDB型は、公務員年金など公的部分が3.2兆ドル、企業年金(99社)が1.2兆ドルを占める。企業によるDC型は1.1兆ドルに達しているから、企業年金市場におけるDB対DCの比率はほぼ半々になっている。以下では、日本の企業年金にとっても示唆するところが多い米企業のDB年金運用に関し、議論されているいくつかのポイントについて論じてみたい。

 米国企業のDB年金は、2008年のリーマン・ブラザーズ破綻およびその後の金融・経済危機の混乱期を経て、積立不足、投資収益率の低迷、長寿化の進展などの困難に直面してきた。これらの困難を克服すべくリスク回避傾向を強め、いわゆるGlidepathに基づくデ・リスキング(リスク削減)プランを策定し、それに沿ってリスク低減を進めてきた。これは負債サイド重視の資産運用(LDI)を段階的に実行する一つのアプローチであり、年金制度資産を負債ヘッジ対応部分と収益追求部分に区分し、積み立て比率の改善に応じて収益追求資産のウェイトを下げつつ負債ヘッジ部分を増加させる。そして目標とする特定の時点で積立不足を解消させると共に、負債リスクを資産でマッチングさせてリスクを最小化する、という手法である。

2015年4月15日

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