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	<title>Corporate Executive ForumCEF INSIGHTS &#8211; Corporate Executive Forum</title>
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	<description>エグゼクティブのための経営情報誌</description>
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    <title>生命体から考える会社第２回　人とは何か、生命とは何か―人を動かすものの正体―</title>
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    <pubDate>Fri, 08 May 2026 00:00:26 +0000</pubDate>
    <dc:creator><![CDATA[user_yujinsha]]></dc:creator>
    		<category><![CDATA[CEF INSIGHTS]]></category>
		<category><![CDATA[CEF INSIGHTS No.3]]></category>
		<category><![CDATA[Executive Lens]]></category>

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    <description><![CDATA[会社の健康を保つことが経営の役割である。前回はその話をした。
食事・運動・睡眠・呼吸。生命体としての会社を維持するためには、これらの機能を意識的に整える必要がある。そして、それを行うのは人間でなければならない。なぜなら会社には本能がなく、自ら健康を守る仕組みを持っていないからだ。]]></description>
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<div class="contentsBlock">

<div class="titleArea">
<div class="backImage"><img src="https://forum.cfo.jp/wp-content/uploads/2026/03/1-t.png" alt="" width="960" height="400" class="alignnone size-full wp-image-38173" /></div>

<h1 style="line-height:1.2em;padding-top:120px;text-shadow: 2px 2px 4px rgba(0, 0, 0, 0.3);">
生命体から考える会社<br><span>第２回　人とは何か、生命とは何か<br>―人を動かすものの正体―</span>
</h1>
</div>

<div class="mrBtm20 btm_2">
<h2 class="fontMin">谷口 宏</h2>
<p class="txt11">株式会社CFO本部 代表取締役社長</p>
</div>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　会社の健康を保つことが経営の役割である。前回はその話をした。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　食事・運動・睡眠・呼吸。生命体としての会社を維持するためには、これらの機能を意識的に整える必要がある。そして、それを行うのは人間でなければならない。なぜなら会社には本能がなく、自ら健康を守る仕組みを持っていないからだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　ここで１つの問いが生まれる。その経営を担う「人」はいったい何によって動いているのだろうか。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　どれほど優れた仕組みや制度を整えても、人が動かなければ会社は動かない。会社を実際に動かしているのは人だからである。では、人は何によって動くのか。この問いに向き合うことなしに、会社という存在を本当に理解することはできない。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">人の行動の出発点には「情」がある</h3>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　誰かを助けたいと思う。理不尽なことに違和感を覚える。価値あるものを届けたいと感じる。こうした感覚は、理屈よりも先に、内側から自然に立ち上がる。情とは、内側から湧き上がる生命エネルギーである。人はまず、このエネルギーによって動き出す。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　例えばCFOの仕事を考えてみる。企業のビジョン実現のために巨額の投資が必要だとわかったとき、財務数値だけを見てリスクを列挙し「反対」と言うだけなら、誰でもできる。本当に優れたCFOは、その投資がどうしても必要だと判断したとき、最悪のシナリオを徹底的に想定し、それでも会社が破綻しない資金構造を設計し、事業側と同じ熱量で投資の成功に関わっていく。リスクを管理しながら、同時にリスクを引き受ける。この矛盾を抱えて動けるのは、財務の論理だけではない。会社のミッションへの情がなければ、この行動は生まれない。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　これは合理的な判断の話ではない。会社のミッションに対する、内側から湧き上がる共感と熱量の話だ。その情がなければ、リスクを引き受けて行動することはできない。経済学が描く合理的な利益最大化では、この行動は説明できない。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　条件が整っていても力を発揮できない人がいる一方で、決して恵まれていなくても生き生きと働く人もいる。この違いは、合理性だけでは説明できない。情という、目に見えないエネルギーの差である。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">情は他者へ向かい「愛」になる</h3>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　この情という内側のエネルギーが他者へ向かうとき、それは「愛」と呼ばれる状態になる。愛とは、生命エネルギーが他者へ向かい、関係性を生み出していく力である。人は一人では生きられない。他者との関係の中で、はじめて価値を生む。情が個の内側にとどまるとき、それは動機であるが、他者へと広がったとき、はじめてそれは愛に支えられた組織の力になる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　では、「愛のない組織」ではどうなるのか。それは数字の目標を持ち出したとき、見えやすくなる。売上目標何兆円、ROE何パーセント。こうした数値目標は、株主をひきつけることはできても、働く人に何をもたらすのだろうか。売上とは、市場がその商品やサービスを評価した結果の数字である。それはあくまでも結果であって、目標として人の前に掲げるものではないはずだ。数字には情も愛もない。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　むしろ近年見られるのは、株主からの過剰な数値要求が現場に伝わり、過度なストレスを生み出し、押し込み販売や不正取引、さらには粉飾といった危険な方向へ組織を誘引するケースだ。これは個人の倫理の問題ではない。愛のない目標が組織に与える歪みの問題である。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　会社の中で「この人のためなら」と思って動いた経験は、多くの人にあるのではないだろうか。理念や戦略よりも先に、人と人の関係性がエネルギーを生み出している。愛が組織の中を流れているとき、人は役割を超えて動くのだ。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">愛に方向が与えられると「志」になる</h3>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　しかし、情や愛はそれだけではまだ方向を持たない。そこに方向が与えられたとき、それは「志」となる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　志とは、生命エネルギーが社会に向かって方向づけられた状態である。個人の内側にあったエネルギーが、他者を経て、社会へとつながる。このとき、行動は安定し、持続性を持つようになる。志がある人は、状況が変わっても大きくぶれない。なぜなら、行動の基準が外側の評価や報酬ではなく、内側から発した方向性にあるからだ。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　この「志」という言葉を、改めて体感させてくれたのは、最近知り合った有機農業家の方々だった。有機農業家は日本ではわずか１割にも満たない存在だが、例外なく、安心安全な食品を届けたい、自然環境を取り戻したいという高い志を持つ経営者だ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　大手化学メーカーのエンジニアを辞めて家業を継いだ丹波篠山市の農業家にもお会いした。自らの圃場のみならず、地域全体の土壌環境を整えるには、周囲の里山の整備が必要ということで、自ら里山の復興にも励み、50年後の未来の自然環境を想定して働いている。自分の利益にとどまらず、地域全体の50年後を想定して働くその姿は、短期経営が叫ばれる現代に対する、静かだが強烈な問いかけでもあった。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　もちろん、志とはすぐに生まれるものではないかもしれない。情を持って動き、愛が育まれ、そして時間をかけて方向性が定まっていくものなのかもしれない。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　志を失った経営がどのような結末をもたらすかは、われわれは知っている。優良企業と称えられてきたにもかかわらず、長年にわたって組織的な不正が続いていたケースも少なくない。かつてはビジョンと熱量を持っていたはずの経営者が、なぜそこに至ったのか。それは能力の問題でも知識の問題でもない。志というエネルギーが、どこかで別の方向に向きを変えてしまったことの帰結ではないだろうか。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　重要なのは、このエネルギーの流れは自然に完成するものではないという点である。人は意識しなければ、内側のエネルギーを情のままに使い続けてしまう。情を愛へ、愛を志へと高めていくプロセスには、意識と経験の積み重ねが必要になる。そしてそこに、人の成長の本質がある。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">人の行動はエネルギーの流れとして捉えられる</h3>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　ここまでを整理すると、人の行動はエネルギーの流れとして捉えることができる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　情は内側から生まれる生命エネルギーであり、愛は他者へ向かう関係性エネルギーであり、志は社会へ向かう方向づけられたエネルギーである。人の行動とは、このエネルギーが外に現れた姿だ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　経営の現場でこの視点を持つと、見えてくるものが変わる。ある社員がなぜ動かないのかは、やる気の問題ではなく、エネルギーの流れが詰まっている問題かもしれない。情は持っているが、他者への愛につながっていない。あるいは愛はあるが、それが社会への志に昇華されていない。仕組みや制度を整えることと同じくらい、このエネルギーの流れを整えることが、経営者の本質的な仕事ではないだろうか。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">生命として人を見ると何が見えるか</h3>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　では、このエネルギーはどこから生まれるのか。この問いは、生命という視点から見ると理解しやすい。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　生命は、エネルギーの循環によって成り立っている。呼吸し、食べ、動き、休む。その中でエネルギーは生まれ、流れ、使われる。人の中に生まれる情や愛も、この生命の循環の中から自然に立ち上がってくる。ここで重要なのは、こうして生まれるエネルギーをどのように使っていくか決めるのは、頭脳だけではないということだ。エムラン・メイヤー博士は著書『腸と脳』の中で、脳と腸が神経・内分泌・免疫のネットワークで密接につながり、絶えず双方向に会話していることを示している。腸内には数百兆ともいわれる微生物が存在し、その状態が免疫・代謝・精神状態、さらには性格や意思決定にまで影響を与えているという。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　「直感」ですら科学的に説明できるというのだ。私たちが「なんとなくこれは違う」と感じる感覚は、単なる気のせいではなく、腸内細菌が織りなす内臓感覚に強く影響されている。過去の経験が身体反応として蓄積され、状況に応じて瞬時に再現される。それが直感の正体なのだ。つまり、人の情は頭の中だけで生まれているのではなく、腸を含む身体全体の状態の表れである。「腑に落ちる」とは正にこのことで、昔の人はこの原理を理解していたことになる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　体調が悪いとき、人は前向きな情を持ちにくく、身体が整っているとき、人は自然と他者への関心が広がる。これは「気合いが足りない」という話ではない。生命としての人間の、腸内細菌が関係した根本的な仕組みである。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　ところで、私たちは食べたものは「体の内側に入っていくもの」と思いがちだが、実はそうではない。食べたものは「体の中に入る」のではなく、食道や胃と同じく腸という器官のおかげで「体の外側」にとどまり、腸内細菌の働きによって必要な栄養素だけを体内に取り込んでいるのだ。体に危険なものは取り込まず排出する（下痢はその症状なのだ）。腸とは、外界と体内をつなぐ精巧なフィルターであり、腸は、植物の根と同じ構造をしているのだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　植物の根も、腸と同じように外界と植物をつなぐフィルターだ。根は、人間の腸内細菌に相当する菌根菌などの微生物に、自分が光合成でつくり出した炭素を提供し、その代わりに窒素や微量元素を微生物からもらう。植物を実際に支えているのは菌根菌などの土壌細菌であるように、人間を形づくっているのは腸内細菌なのだ。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　土壌を学び植物のことを学ぶことは、腸内細菌を知って人間を知ることであり、人間が集まってできた会社を学ぶことにもつながるはずである。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　土壌の微生物のバランスが農作物の質を左右するように、腸内の微生物のバランスが、人の感情の質（つまり情の質）に影響を与えている。人の内側から立ち上がる「情」は、その人の身体全体の状態、そして腸内という見えない環境から生まれている。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　近年問題となっている農薬や化学肥料が農業で普及した結果、土壌内の微生物の多様性が失われてきたように、均質化された会社という環境でも、そこで働く人の感性や発想もまた少しずつ均質になっていく可能性がある。それは誰かの意図ではない。しかし、環境が人の内側に影響を与えるという生命の構造を考えれば、避けがたい帰結ではないか。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　人の情の豊かさは、その人が置かれた環境の豊かさと、切り離して考えることができない。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">人格は「行動の集積」であり、企業文化もまた然りである</h3>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　生命全体の状態が情を生み、情が愛となり、志となって行動を生む。そして、その行動が積み重なったものが、その人のあり方を形づくる。人は、考えた通りに生きるのではなく、行動した通りに形づくられていく。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　人格とは、行動の履歴である。どれほど立派な理念を掲げても、行動が伴わなければ何も生まれない。一方で、日々の小さな行動は確実に積み重なり、やがてその人らしさとなる。考えや言葉ではなく、行動こそが人格をつくる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　この構造は、そのまま会社にも当てはまる。企業文化とは、理念でもスローガンでもない。日々の意思決定、現場での行動、人との向き合い方、その一つひとつの積み重ねが企業文化として定着する。人において行動が人格をつくるように、会社においては行動が文化をつくるのだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　だとすれば、企業文化を変えたいと思うなら、スローガンを変えるのではなく、日々の行動を変えることから始めるしかない。そしてその行動を変えるためには、行動の源にある情・愛・志のエネルギーの流れを整えることが必要になる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　人を直接コントロールするのではなく、エネルギーの流れを妨げている構造を取り除くことが、結果として組織の力を引き出す。会社という場が、人の生命を豊かにするのか。それとも、じわじわと均質化させていくのか。この問いは、次回以降でさらに深く考えることにする。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">まとめ</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　人は、生命として存在している。その内側にはエネルギーがあり、それは情として立ち上がり、愛として他者へ向かい、志として社会へとつながっていく。そして、その行動の積み重ねが人格を形づくる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　このエネルギーの流れは、頭の中だけで完結していない。腸脳相関が示すように、生命全体の状態が情の質に影響を与えている。土壌の微生物が作物の質を左右するように、人が置かれた環境が、その人の情の豊かさを形づくる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　会社という環境が、人の生命を豊かにするのか、それとも均質化させていくのか。この問いは、これからの経営の本質に関わる問題である。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">次回予告</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　では、この「人」という生命の構造を、会社に当てはめると何が見えるのか。脳・心臓・血液・免疫・腸といった人体の器官を会社に重ねることで、組織の本質が見えてくる。また、食事・運動・睡眠という個人の健康習慣が、そのまま企業の健康にも当てはまることを考える。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　次回は、会社という生命体の内部構造を探りたい。</p>



</div>
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  </item>
    <item>
    <title>生命体から考える会社第１回　あなたの会社は、健康ですか</title>
    <link>https://forum.cfo.jp/cefinsights/?p=38209/</link>
    <comments>https://forum.cfo.jp/cefinsights/?p=38209/#respond</comments>
    <pubDate>Wed, 01 Apr 2026 00:00:10 +0000</pubDate>
    <dc:creator><![CDATA[user_yujinsha]]></dc:creator>
    		<category><![CDATA[CEF INSIGHTS]]></category>
		<category><![CDATA[CEF INSIGHTS No.2]]></category>
		<category><![CDATA[Executive Lens]]></category>

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    <guid isPermaLink="false">https://forum.cfo.jp//?p=38209/</guid>
    <description><![CDATA[突然だが、あなたの会社は健康だろうか。
「健康な会社」と言われると、少し曖昧に聞こえるかもしれない。
売上が伸びていれば健康なのか。利益が出ていれば健康なのか。株価が上がっていれば健康なのか。もちろん、そうした指標も重要である。だが私たちは経験的に知っている。同じ業界で、似たようなビジネスをしていても、ある会社は活力に満ちており、別の会社はどこか停滞している。数字だけでは説明しきれない違いが、確かにある。]]></description>
        <content:encoded><![CDATA[<style type="text/css">
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<div class="titleArea">
<div class="backImage"><img src="https://forum.cfo.jp/wp-content/uploads/2026/03/1-t.png" alt="" width="960" height="400" class="alignnone size-full wp-image-38173" /></div>

<h1 style="line-height:1.2em;padding-top:120px;text-shadow: 2px 2px 4px rgba(0, 0, 0, 0.3);">
生命体から考える会社<br><span>第１回　あなたの会社は、健康ですか</span>
</h1>
</div>

<div class="mrBtm20 btm_2">
<h2 class="fontMin">谷口 宏</h2>
<p class="txt11">株式会社CFO本部 代表取締役社長</p>
</div>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　突然だが、あなたの会社は健康だろうか。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　「健康な会社」と言われると、少し曖昧に聞こえるかもしれない。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　売上が伸びていれば健康なのか。利益が出ていれば健康なのか。株価が上がっていれば健康なのか。もちろん、そうした指標も重要である。だが私たちは経験的に知っている。同じ業界で、似たようなビジネスをしていても、ある会社は活力に満ちており、別の会社はどこか停滞している。数字だけでは説明しきれない違いが、確かにある。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　私は2000年に日本CFO協会を設立して以来、25年にわたりCFOをはじめとする経営者や財務部門の方々を支援してきた。2018年には日本CHRO協会、2020年には日本CLO協会も立ち上げ、コーポレート部門全般の方々と向き合っている。その中で繰り返し感じてきたのは、企業の違いは戦略や制度だけでは説明しきれないということだ。もちろん、戦略もガバナンスも重要である。だが、それだけでは捉えきれない。会社には、数字では表しにくい「健康」や「活力」のようなものがあるのではないか。そんな問いが、ずっと頭のどこかに残っていた。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　会社を理解するにも「生命」という視点が必要なのではないかと思うようになった。なぜなら、人は生命であり、会社はその生命である人が集まってできているからだ。会社もまた、生命的な視点から見直してみることができるのではないか。本連載は、企業と経営を「生命という視点」から見つめ直す試みである。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　まずは連載全体を見渡せるように、３つの気づきから話を始めたい。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">会社にも「食事・運動・睡眠」が必要だ</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　人が健康を保つために必要なものは何か。まず、身体の器官が正常に機能することが前提にある。心臓が血液を送り、脳が判断し、腸が栄養を吸収するなどである。しかし、それだけでは健康は維持できない。健康の３原則とは、「食事」「運動」「睡眠」だそうである。実は、これは会社にもそのまま当てはまる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　まず、会社にとっての食事は、外から取り込むものをどう選ぶかという問題だ。端的に言えば、それは資本であり、人である。どのような投資家から資本を受け入れるのか。どのような人に仲間として加わってもらうのか。会社は、取り込むものによって姿を変えていく。身体が何を食べるかによってつくられるように、会社もまた、どのような資本と人を受け入れるかによって、その社風や文化が形づくられる。短期的な回収圧力の強い資本ばかりを受け入れれば、経営判断は短期化しやすい。報酬だけを動機として、すぐに多くを求める人ばかりが集まれば、組織の空気も変わっていく。会社にとっても食事は、量だけでなく、何を食べるかという質が決定的に重要なのである。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　会社にとっての運動は「事業活動そのもの」だ。市場に向き合い、顧客と接し、試行錯誤し、改善し続ける。筋肉は使わなければ衰えるように、会社もまた挑戦しなければ衰える。過去の成功体験に寄りかかり、変化に背を向けた組織は、見た目には安定しているようでも、少しずつ力を失っていく。運動には負荷がある。疲れる。だが、負荷をかけない身体が弱るように、負荷のかからない組織もまた弱る。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　食事と運動はわかりやすい。では、会社にとっての睡眠とは、何だろうか。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　休眠会社のことではない。また、時間外のことでもない。人間は睡眠中に疲労を回復し、記憶を整理し、経験を定着させる。会社も同じである。走り続けるだけでは、経験は知恵にならない。立ち止まり、振り返り、学び、修復する時間が必要である。会議をすることではない。形式的な反省会でもない。自分たちは何を学んだのか、何をやり直すべきか、誰を休ませ、何を整えるべきかを真剣に考えることだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　振り返りや学習の場を持つ会社は短期的には遠回りに見えても、中長期では強い。それらを持たない会社は、一時的には走れても、同じ失敗を繰り返し、やがて競争力を失っていく。睡眠を削った人間が最初は気力で動けても、やがて身体を壊すのと同じである。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　食事・運動・睡眠。これは個人の健康を支える３つの習慣であると同時に、そのまま経営の話でもある。しかし、人間と会社では大きな違いがある。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">人間と会社の大きな違い</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　人間の身体には、健康を維持するための「本能」が備わっている。空腹を感じ、眠くなり、疲れを覚える。痛みを感じれば、そこに異常があるとわかる。これらはすべて、生命が自らを守るための仕組みである。私たちは健康の仕組みを理解していなくても、基本的に身体が勝手に守ってくれる。これが人間の持つ本能だ。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　しかし、会社は違う。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　会社は空腹を感じない。眠くもならない。疲れたとも言わない。だから、放っておけば、いくらでも働き続けてしまう。いくらでも会議を増やせる。いくらでも投資を先送りできる。いくらでも短期利益を優先できる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　それは、「会社には本能がない」からだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　このことは、経営を考えるうえで決定的に重要だと思う。経営とは何かと問われると、私たちはつい、「利益を上げること」であり「企業価値を高めること」と答えたくなる。もちろん、それも大切だ。しかしそれは結果であって、本質ではないのではないか。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　経営の本質は、本能を持たない会社という身体の健康状態を見極め、必要な調整を行うことにある。会社の健康は、誰かが意識的に診なければ保たれない。どこが疲れているのか。どこに歪みが出ているのか。何を休ませ、何を鍛え、何を補給しなければならないのか。会社が自分で訴えてこないからこそ、経営がそれを感じ取らなければならない。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　多くの不祥事や経営危機を見て思うのは、ほとんどの場合、その前兆があったということだ。誰かが違和感を持っていた。数字には出ていなくても、空気が変わっていた。人も辞めていった。社会との接点が弱くなっていた。だが、それを見ようとしなかった。あるいは、見えていても向き合えなかったのだ。会社に本能がないという事実を直視しなければ、こうした前兆は見落とされ続ける。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　だからこそ、経営には生命理解が必要になる。健康とは何か。病気はどう起きるのか。人はなぜ動き、なぜ疲れ、なぜ回復するのか。生命の仕組みを知らずして、生命的な組織を健康に保つことはできないのである。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">最も意識されないものが、最も根本的なものである</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　食事・運動・睡眠は、誰もが意識して取り組むものだ。何を食べるかを考え、運動の習慣をつくり、睡眠の質を気にする。だが、健康どころか、生命を維持するためにもっと不可欠なものがある。それは「呼吸」である。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　私たちは１日に２万回近く呼吸していると言われる。だが、そのほとんどを意識していない。当たり前すぎるからである。だが、呼吸が止まれば、他のすべては意味を失う。呼吸は、最も意識されないが、最も根本的な生命活動である。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　では会社にとっての呼吸とは何か。私は、それは社会との接点だと考える。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　企業は、顧客、投資家、取引先だけでなく、地域社会もしくは全世界や自然環境との関係の中で存在している。にもかかわらず、多くの企業人はこの接点をあまり意識しない。顧客がいるのは当然、取引先があるのも当然、特に、地域や社会は、存在していることが当然だと思ってしまう。呼吸のように。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　だが、社会との接点が失われたとき、企業は急速に弱る。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　人間の呼吸は、ふだんは無意識に行われている。だが、意識して深く整えることで、心身の状態は変わる。いわゆる呼吸法である。人間が意識的に自律神経に働きかけるとき、呼吸は数少ない接点になる。会社もまた同じではないか。ふだんは当たり前すぎて意識されない社会との接点も、意識して整え、深めることで、企業のあり方そのものを変えていくことができる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　顧客の声が届かなくなる。地域との関係が薄くなる。自然や環境とのつながりをコストとしてしか見なくなる。そうした状態は、呼吸が浅くなった身体に似ている。表面的には動いていても、内側では確実に弱っていく。逆に、社会との接点を意識的に深めている会社は、変化への感度を保ち、自らを整え続けることができる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　社会との接点を軽視した結果、一気に信頼を失っていった企業をいくつも見てきた。不祥事や不正を契機に転落していく企業は後を絶たない。会社にとっての呼吸は、規制対応でもCSRやESGでもない。生命として存在し続けるための、最も根本的な営みである。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">この連載で見ていくこと</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　ここまでの３つの話は、この連載の入口にすぎない。これから先、本連載では次のような問いを順に考えていきたい。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>まず、人は何によって動くのか。</strong></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　情・愛・志という行動原理をたどり、人がなぜ意欲を持ち、何に心を動かされるのかを考える。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>次に、生命とは何か。</strong></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　ATPや腸脳相関、微生物との共生といった生命科学の知見を手がかりに、人間という存在の基盤を見つめる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>さらに、会社の病気とは何か。</strong></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　なぜ真面目な会社が不祥事を起こすのか。なぜ組織は疲弊するのか。「未病」という視点から、会社の異変を考える。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>そして、人の投資と資本の投資。</strong></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　企業には、人が自分自身を投資する側面と、投資家が資本を託す側面がある。この２つの投資をどう捉えるかによって、企業の存在意義の見え方は変わってくる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>最後に、自然の摂理と企業の持続性。</strong></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　企業に適切なサイズはあるのか。成長とは何か。持続性とは何か。自然界の論理と企業の論理を重ねながら考えてみたい。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　会社を生命体として見るということは、単に例えて遊ぶことではない。企業や経営を、より深く、より根本から理解しようとする試みである。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　次回は、人は何によって動くのか、人を動かすものの正体を探りたい。どれほど優れた仕組みや制度を整えても、人が動かなければ会社は動かない。会社が生命体であるとすれば、その生命を実際に動かしているのは人である。</p>



</div>
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    <item>
    <title>新時代の経営を担う「神経系統」をいかに創り上げるのか</title>
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    <pubDate>Thu, 19 Feb 2026 01:00:27 +0000</pubDate>
    <dc:creator><![CDATA[cfoforum]]></dc:creator>
    		<category><![CDATA[CEF INSIGHTS]]></category>
		<category><![CDATA[CEF INSIGHTS No.1]]></category>
		<category><![CDATA[イントロダクション]]></category>

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    <description><![CDATA[日本CFO協会、日本CHRO協会、日本CLO協会の事務局を担っている株式会社CFO本部は、今、新しい挑戦を始めている。それが「コーポレート・エグゼクティブ・フォーラム」だ。
なぜ今、3つの協会が横断的に連携する必要があるのか。それは、企業を取り巻く環境の激変と、経営そのものの本質的な変化に起因している。]]></description>
        <content:encoded><![CDATA[<style type="text/css">
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<div class="contentsBlock">

<div class="titleArea">
<div class="backImage"><img src="https://forum.cfo.jp/wp-content/uploads/2026/02/intro_title2.png" alt="" width="960" height="400" class="alignnone size-full wp-image-37653" /></div>

<h1 style="line-height:1.2em;padding-top:120px;">
新時代の経営を担う「神経系統」を<br>
いかに創り上げるのか
</h1>
</div>

<div class="mrBtm20 btm_2">
<h2 class="fontMin">谷口 宏</h2>
<p class="txt11">株式会社CFO本部 代表取締役社長</p>
</div>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　日本CFO協会、日本CHRO協会、日本CLO協会の事務局を担っている株式会社CFO本部は、今、新しい挑戦を始めている。それが<strong>「コーポレート・エグゼクティブ・フォーラム」</strong>だ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　なぜ今、３つの協会が横断的に連携する必要があるのか。それは、企業を取り巻く環境の激変と、経営そのものの本質的な変化に起因している。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">デジタル時代がもたらした専門知識の大衆化</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　AIによる生成技術の進化、デジタルコンピューティングの拡大により、かつて一部の専門家しかできなかった仕事を、誰もが簡単にできる時代が到来した。会計、税務、人事、法務といったテクニカルスキルは、もはや特定の部門だけの専門領域ではなくなった。この変化は、コーポレート部門に根本的な問い直しを迫っている。単なる「間接部門」「バックオフィス」という位置づけから脱却し、真に経営に貢献する機能へと生まれ変わる必要がある。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">コーポレート機能とは何か</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　日置圭介氏（株式会社CFO本部 取締役）は、「会社の神経系統を担当するコーポレート機能として生まれ変わるための神経系統を、自らの力で整備しないといけない」とコーポレート機能の本質を指摘する。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　財務、人事、法務といった職能部門の延長線上にコーポレート機能があるのではない。会社経営に必要な情報や資金、人といった要素を、経営陣から最前線までが共有するための統合的な神経系統、それがコーポレート機能であり、CFO、CHRO、CLO（GC）といったコアのコーポレート・エグゼクティブが率いるチームは、個別最適ではなく全体最適の視点から、企業の「最高の経営」を実現するために存在する。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">日本企業が直面する３つの課題</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　しかし現状、多くの日本企業では次のような課題が見られる。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>第１に、コーポレート機能の連携不足。</strong>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　弊社実施のサーベイでは、「経営機能として横断的に連携している」との回答は約半数にとどまり、「一部、プロジェクト等でのみ連携している」が最多という結果であった。財務と人事、経理と経営企画といった部門間の壁が、依然として存在している。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>第２に、人材の課題。</strong>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　「専門性の高い人材が不足している」「戦略マインドが不足している」という声が常に上位に挙がるが、これは単なる採用の問題ではなく、コーポレート機能全体をどう設計し、どのように人材を育成していくかという構造的な問題なのだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　<strong>第３に、テクノロジー活用の遅れ。</strong>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　データ活用やERPの統一、AIツールの導入など、オペレーション効率とビジネス貢献の両面で、まだまだ改善の余地がある。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">各協会が果たしてきた役割</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　振り返れば、日本CFO協会は2000年の発足以来、資本市場の変化に対応するファイナンス理論の普及、FP&A機能の強化、経営スキル検定（FASS）の開発などを通じて、財務・経理のプロフェッショナル育成に取り組んできた。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　日本CHRO協会は2018年、人的資本の重要性が高まる中で、経営戦略を人事面から支援する幹部人材の育成を進めている。そして日本CLO協会は2020年、グローバル展開やリスク管理の高度化に伴い、単なる契約管理を超えた戦略的法務の確立を目指してスタートした。しかし、それぞれが個別に活動するだけでは十分とは言えない状況だ。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">なぜ今、３協会の連携が必要なのか</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　「CFO-CHRO-CLO（GC）-CEO」というマネジメント・チームの連携こそが、企業の神経系統を機能させる鍵なのだ。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　実際、関心の高い経営テーマを見ても、「グループ経営管理の高度化」「業務プロセスの標準化・効率化」「M&A戦略」「サステナビリティへの取り組み」「後継者育成」など、どれも財務、人事、法務が連携して初めて成果を出せるものばかりである。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm20 btm_2">　「事業は強いがマネジメントがいまひとつ」という話は日本企業ではよく耳にするが、ビジネスとコーポレートのバランスが悪い企業は、ディスカウントされても仕方がない。</p>

<h3 class="txt14b color1 mrBtm10 btm_1">具体的な取り組み：共創と共学のプラットフォーム</h3>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　この課題解決に向けて、すでにいくつかの実践的な取り組みを始めている。</p>

<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1"><u><strong>リアルな場での対話：次世代コーポレート・エグゼクティブ会議</strong></u></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　次世代コーポレート・エグゼクティブ会議では、次世代のCXOを担う部長・課長クラスの方々が一堂に会し、他社の他部門メンバーと深い対話を重ねる。小田原、京都と2回開催したこの会議では、財務・人事・法務といった部門の枠を超え、実務レベルでの横断的な知見共有が実現している。参加者からは「自社の課題が他社も抱える共通課題だと分かった」「具体的な解決のヒントを得られた」といった声が寄せられている。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1"><u><strong>継続的な学びの場：コーポレート・エグゼクティブ・フォーラム</strong></u></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　また、コーポレート・エグゼクティブ・フォーラムとして、３協会の会員を対象とした研修会や交流会も定期的に開催している。ここでは、コーポレート領域全般にわたるテーマを扱い、各分野のエグゼクティブが相互に学び合う場を提供している。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1"><u><strong>デジタルでつながる：オンラインコミュニティの拡充</strong></u></p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　こうしたリアルな場での交流に加えて、オンラインコミュニティの充実も図っている。すでに３協会を通じて提供しているオンラインコミュニティには１万人を超える方々が参加し、研修会や勉強会で知り合った仲間同士の交流はもちろん、テーマ別のコミュニティも自然発生的に広がっている。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　これに加えて、現在、法人会員向けコミュニティの構築を進めている。個人が研修会で啓発されても、会社に戻れば日々の業務に追われ、せっかくの学びが組織に浸透しにくい。また、「どこの会社のCXOがこう言っていた」と伝えても、その場にいなかった社内の仲間には本来の意味が共有されないという悩みも聞こえてくる。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　そこで、法人会員同士が会社ぐるみで交流できるプラットフォームを構築中だ。各社が財務、人事、法務など部門ごとの現状や課題を共有する法人マイページを作成し、同じような悩みを抱える他社を検索して連絡を取り、意見交換を行う。このような企業間の直接的な対話が、私たちのプラットフォーム上で自律的に生まれる仕組みである。</p>
<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　これは単なる情報提供ではない。法人会員同士が主体的に交流し、課題を共有し、共に解決策を探る、そんな共創の場が広がることで、コーポレート機能の進化が加速すると確信している。</p>


<p class="txt14 fontMin mrBtm10 btm_1">　コーポレート・エグゼクティブ・フォーラムでは、今後このコーナーを通じて、３協会の活動報告や会員企業の実践事例、専門家による論考など、コーポレート機能全般にわたる情報を幅広く発信していく予定だ。部門の枠を超えた対話と学びの場として、多くの方々に活用いただければ幸いである。</p>


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