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企業価値創造経営の本質[第16回]
株主還元政策を考える
(株主還元政策の理論と実践)

手島 直樹

小樽商科大学大学院 商学研究科 教授

「How」に関する理論

 前回の連載から株主還元政策について議論しているが、今回は株主還元政策の「How(配当と自社株買いの選択)」および「How Much(株主還元総額)」について理論と実践の視点から考えていきたい。

 まずは「How」に関する理論について考える。1961年に発表されたMM理論では、配当と自社株買いは完全に代替可能であるとされ、それどころか株主還元自体が企業価値に無関係だと考えられている。もちろん、MM理論は税金や取引コストなどが存在しない完全市場を想定するため非現実的ではあるが、「企業価値はバランスシートの資産サイドから生まれる」というMM理論の考えに基づけば、株主還元が企業価値に無関係なのは当然なこととなる。MM理論では、株主還元とは、ハードルレートを超える投資案件に配分されない余剰資金が投資家に「返却」されるだけの話に過ぎない。

2019年5月15日

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