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グループビジョンを実現するために

 嘉永6年(1853年)、幕府の命を受けた水戸藩が隅田川河口の石川島に造船所(石川島造船所)を設立した。IHI創業の年である。1960年、播磨造船所と合併し「石川島播磨重工業」が誕生。2007年には、グローバルブランド企業への成長を目指し、社名を現在の「IHI」に変更。2013年にはIHIグループ創業160周年を迎えることとなった。

 現在は、「資源・エネルギー・環境」「社会基盤・海洋」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの領域で事業を展開している。

 2009年5月、「技術をもって社会の発展に貢献する」、「人材こそが最大かつ唯一の財産である」という2つの経営理念の下に、10年をスパンとするグループビジョン――「21世紀の環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、モノづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる」を策定。このグループビジョンを実現させるための施策としての中期計画を、3カ年単位で策定、実行している。そして、この中期計画を実現するために、直近3カ年を対象に、毎年編成する具体的な予算を利益計画と呼んでいる。

 2015年度が最終年度となる「グループ経営方針2013」(以下「2013」)では、3つの「つなぐ」――既存事業間および既存事業と周辺事業をつなぐ、製品・サービスとICT(情報通信技術)をつなぐ、グローバル市場とIHIグループをつなぐ――をキーワードに、お客様の価値創造を通じたIHIグループの成長に挑んだ。

 経営目標のうち売上高などは達成できる見通しだが、収益性や3つの「つなぐ」の活用などに課題を残した。

「グループ経営方針2016」の考え方

 「グループ経営方針2016」(以下「2016」)では、収益基盤の強化をメインに掲げ、利益の成長を一層重視している。

 ①戦略実行力の強化、②安定的な工事利益の確保、③お客様価値の把握と創造という3つの課題に対し、モノづくり技術を中核としたエンジニアリング力によって、①新たなポートフォリオマネジメントによる集中と選択、②プロジェクト遂行体制の強化による収益力向上、③グループ共通機能の活用によるビジネスモデル変革の取り組みを通じて、収益基盤を強化することで持続的な成長と企業価値向上を実現する――こうした取り組みによって、経営目標の達成を目指している。

 「2016」では、営業利益率を第一の経営目標に据えた。2020年度の営業利益率8%達成に至る中継点として、2018年度に営業利益率7%(売上高1兆7,000億円程度)の達成を目指す。利益率の向上だけでなく、投資効率を意識した事業運営につなげていくため、第2の経営目標に税引後ROIC10%を掲げた。キャッシュフロー創出力の向上によるD/Eレシオの改善も引き続き経営目標に掲げ、財務体質を強化していく。その結果としてのROEは10%以上とし、適正な株主還元も実現したいと考えている。

2016年3月1日

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