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グループの競争力を高める経営インフラとしての
シェアードサービス
─中国でのシェアードサービス実現の成功のポイント─

能田 啓史

アビームコンサルティング株式会社
プロセス&テクノロジーユニット
シニアマネージャー

 前回の稿では、中国においても、シェアードサービス化は、適切なアプローチを取って進めることで、確実かつ高い成果を望むことができる手法であると述べた。弊社は、これまでの豊富な導入経験・ノウハウに基づき、シェアードサービス化を確実に成功させるノウハウと方法論とを持ち、日系企業の海外現地法人を対象としたシェアードサービスプロジェクトの運営・推進を多数支援している。本稿では、中国においてシェアードサービスの立ち上げ・運営を成功させるために、特に重要となるポイントを紹介する。

「あるべき姿」の明確化

 シェアードサービスは、そのコンセプトおよび効果は分かりやすいが、関係者も非常に多いため、実際の導入・展開においては総論賛成・各論反対に陥りやすく、推進の途中でさまざまな抵抗に突き当たることが多い。そのため、企画段階において「SSCで実現するべき姿」を明確に定義し、その実現に向けてローカルスタッフも含めたグループ内の意思を統一していくことが、円滑なプロジェクト運営において欠かせない要素である。「あるべき姿」を定義することで、取り組みの正当性をグループ全体に訴求し、プロジェクトの推進主体が現地法人の業務の集約を強制できるような権限や、そのために必要なリソースが得られやすくなる。

 特に、中国内で現地法人が事業別に設立されているような場合は、コーポレート部門の力が現地法人に及びにくいケースが多い。その場合には、シェアードサービス化の構想と期待効果の具体化や実現ロードマップを策定し、事業の枠を超える本社トップマネジメントのバックアップを得ることは必須である。

2016年1月15日

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