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リスクファイナンス

表明保証保険を活用したクロスボーダーM&A

北代 泰久

マーシュブローカージャパン株式会社
リスクアドバイザリーサービス
シニアバイスプレジデント

M&Aの成否を分ける要因

 本邦企業によるクロスボーダーM&Aの大部分はアウトバウンド(In-Out)ディールが占め、対象外国企業を吸収合併することにより、その顧客層や販路等の市場、あるいはその知的財産やノウハウ等の技術的獲得による何らかのシナジーを期待して検討される。この期待感とPMI後の実現価値との格差が生じる大きな要因として、対象事業・市場の過大評価や潜在・偶発債務の見逃しによる価値誤認が挙げられる。

 デューデリジェンス(DD)で問題点が発見されれば、買収価格の修正が効果的だろう。しかし、売手・買手双方における問題点の見解相違が生じやすく、DDに十分な時間を充当できないケースが多い海外PEファンドのオークション案件で特に価値が誤認されやすい。そのため、売手に対するリコースが限定的な際のリスクファイナンス手段として、表明保証保険の有用性がますます高まりつつある。

 私どもマーシュは保険仲介とリスクマネジメントのグローバルファームであり、M&A関連保険のノウハウと引受保険会社との交渉力を併せ持つ。当社グループが昨年度全世界ベースで手配した表明保証保険の件数341件(対前年比+36%)のうち、売手・買手いずれかにPEファンドが関与した案件は全体の60%超に上り、特に北米では154保険契約件数のうち約70%を占めた。

2015年11月16日

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