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M&A_INTERVIEW_yamada_2

 M&Aをテーマとして、日本を代表する5社のCFOにインタビューをさせていただいた。各社ともこれまで海外・国内で積極的にM&Aに取り組み、大きな成果をあげている。第一に感じたことは、CFOとして(肩書としてCFOを使うかどうかにかかわらず)伝統的な経理・金庫番あるいは企業統治のための牽制役という役割を超え、より幅広く企業価値を守り育てるための戦略的「機能」を担うようになってきているということである。具体的には、CEOのビジョンを実現するパートナーとして、ヒト・カネを中心とした資源配分、事業環境を見極めたブレーキとアクセルの使い分け、実りある投資家との対話、実効あるガバナンスの確立などを通して、積極的に経営に関与する姿勢が共通して見られた。

 とりわけM&Aに関して各社のインタビューで感じた重要なポイントをまとめると次のようになる

  1. 今後とも成長のためにM&Aの有効性、重要性は変わらない(あるいはもっと重要になる)との認識。ただし事業戦略が優先であり、M&Aはあくまでもそれを実現するためのツールのひとつ。
  2. PMI(合併・買収後の事業統合)がM&A成功の鍵であり、交渉中からPMIを意識することが大切。交渉にあたる専任部隊、実際に経営を担う事業執行部隊、全社的な視点を持つ経営管理部隊のシームレスな連携が必須。
  3. KPI(重要な業績指標)の特定と重視。成果のモニタリングのため、会計上の利益だけでなく営業キャッシュフロー、その他受注・シェア等の先行指標を重視。
  4. 外部アドバイザーの活用と社内での人材育成。外部アドバイザーが言う通り従うのでなく、自分の考えをしっかり持った上でアドバイザーを使いこなすことが肝要。なにより経営者の視点を持ち、M&Aの経験豊富なスタッフを自社内に育てること。そのため海外駐在や企画部門などを含むキャリアパスを設計し、意図的に人材育成を行う。
  5. みんな現場で悩んで大きくなった!正解はひとつだけではないし、絶え間ない変革が必要との認識。

 各社の業態や歴史の違いによって、個別のCFOの所掌範囲や権限には違いが見られるが、企業価値が重視されM&Aが重要性を高めるに連れてCFOに求められる役割は今後ますます大きくなっていくことは間違いない。また倫理観を持つ優秀なCFOがいる企業こそ、顧客からも投資家からも信頼される企業として成長し繁栄していくものとの確信を新たにした。ぜひ、5名のCFOのインタビュー内容(ご氏名50音順に掲載)をご一読いただきたい。

  • M&A_INTERVIEW_ito_mini
  • M&A_INTERVIEW_oota_mini
  • M&A_INTERVIEW_takahashi_mini
  • M&A_INTERVIEW_nakamura_mini
  • M&A_INTERVIEW_hachimura_mini

M&A部会について
日本CFO協会は、日本企業のM&A力向上のための情報交換の場としてM&A部会を2014年に発足し、先進企業の経営者・CFOや第一線で活躍するM&Aの専門家などをお迎えして、国内外におけるさまざまなM&Aに関するコンテンツやケースをご紹介させていただき、参加者の皆様が議論をしながら相互研鑽できる場をご提供しています。
http://www.cfo.jp/study_and_interaction/ma_grp/

2015年9月25日

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