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あなたの会社のCFOは“一流CFO”?
―芸能人ならぬ経理・財務の格付けチャレンジ!
その結果は?―

 日本CFO協会は、2019年2月にWEBサイトにて経理・財務の実務知識やスキルを診断する「経理・財務格付けチャレンジ」を実施しました。格付けチャレンジは、日本CFO協会の各種の検定試験から出題される全15問への正解数に対し、「CFOレベル」(いわゆる「一流芸能人」?)から「初心者レベル」(「映す価値なし」?)の5段階の格付けを行うというゲーム性を含めた簡易診断です。

105_bulletin_board_img 初めての開催となった今回、挑戦いただいた方は、一般社員の方からCFOクラスの方まで多岐にわたり、全部で767名が参加され、そのうち536名の方に15問全て解答いただきました。536名の方の格付けチャレンジの結果は図1の通りで、「CFOクラス」となる一流の成績優秀者(13問以上正解者)は全体の13%(70名)でした。そのうち全問正解者は12名で、さらには想定所要時間15分に対し2分45秒で全問正解されるという「超一流」の方がいらっしゃいました。

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ROEを理解できているCFOは43%?

 2014年に発表された経産省の「伊藤レポート」で急遽注目されることになった「ROE」ですが、なんと「ROEの基本的理解を問う問題」についての正解率は全体でも29%に過ぎず、このうち管理職の方の正解率で36%(158人中56人正解)、部長職の方で24%(42人中10人正解)、CFOの方でも43%(14人中6人が正解)という結果でした。

 ROE8%という具体的な数字目標まで提示されたことについては、伊藤レポートが発表された当時より、短期的な財務施策をとる企業行動に対する懸念など様々な意見もありましたが、これまで資本効率を意識してこなかった日本企業の経営陣に大きな影響を与え、その後の一連のガバナンス改革の土台ともなったキーワードです。依然として世間から注目される指標の一つなのですが、この問題が解けなかったCFOや部長クラスのいる会社は大丈夫でしょうか。ROEが何パーセントと説明しようが、企業財務(コーポレート・ファイナンス)を理解していないと、投資家にはそのレベルが見透かされていることでしょう。

[ROEとは何かの基本を確認する問題]
問15. 現在のROE(株主資本利益率)が4%である企業が遊休資産を処分(売却)し、その処分損益がゼロであった場合、この企業のROEに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1)この企業が、遊休資産の処分によって得た資金で自己株式を購入した場合、ROEは向上する。

2)この企業が、遊休資産の処分によって得た資金で借入金(金利4%)を返済した場合、ROEは向上する。

3)この企業が、遊休資産の処分によって得た資金で利率が3%の新発国債をパー(額面と同額)で、長期保有目的にて購入した場合、ROEは低下する。

4)この企業が、遊休資産の処分によって得た資金で利率が10%の新発国債をパー(額面と同額)で、長期保有目的にて購入した場合、ROEは向上する。

日常実務の問題には強くても、経営・財務の理解が不足

 日本企業には「現場重視」の考え方があります。現場重視は悪くはないですが、その一方で、本社のコーポレート機能が弱いところが多いというのが課題とされています。コーポレート機能の代表でもある経理・財務部門でも、伝統的な管理会計や決算・税務といった日常業務をこなしていくのが仕事の大半で、資本効率を意識した資源配分やリスク管理といった将来思考の財務戦略が圧倒的に不足している状況です。

 今回出題した全15問の解答結果でも、その傾向は色濃く出ました。出題テーマとそれに対する解答結果を見ますと(図2)、「経理事務」を対象としたPASS問題の平均正答率は88%、「経理・財務の標準的な業務」を問うFASS問題の平均正答率は74%と高い数値を示しましたが、「企業財務や財務戦略の理解度」を問う経営レベルのCFO試験問題の平均正答率は44%にとどまりました。この格付けチャレンジに挑戦された解答者は、向上心が高く意識の高い方々だと思いますので、実際に日本企業全体でみると上場会社であってもさらに残念な理解度にとどまるのではないでしょうか。

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 これまでは、伝統的な管理会計で意思決定を行えばよかったでしょうが、今や国内市場は成熟化しているうえに、新しいビジネスモデルの登場によってどこの異業種と競争するかもわからない時代です。作れば売れた時代は終わり、どの事業にカネや資源を投入してどの程度の利益を上げるのかということを、投資家と同じ見方(コーポレート・ファイナンス)も含めて意思決定することが必要な時代です。コーポレート・ファイナンスについて高度な知識までは必要なくとも、11番から15番までで出題された問題のような最低限の知識はCFOのみならず財務部門の方々の常識となってほしいものです。

役職が高いほど好成績

 そうは言っても、さすが役職が高い経験者ほど全体の成績は高いという結果が出ました(図3)。CFO/財務担当役員では13問以上正解の「CFOクラス」の割合が33%と最も高く、一般社員と管理職の方では9~10問正解の「マネージャークラス」の割合が全体の29%、35%と最も高い結果となりました。概ね、ご解答者自身の役職と同じ格付けレベルの方が多いという結果になりました。弊会の検定試験の結果は、本番の試験結果でも役職や経験年数、さらには年収も含めて高い相関関係があり、実務スキルを測定するには最も手っ取り早い方法であると言えるでしょう。

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経営レベルの財務スキル強化にチャレンジ!

 わかっているようでも、改めて試験問題を解くとなると「どうだったかな?」と迷ってしまうところがあって間違えてしまったという人も多かったのではないでしょうか。今回、チャレンジされなかった方の中にも、関心があるけど社内で強制的に受験させるのはハードルが高いという方や、自分で受けてみたいけど自分がどのレベルの試験を受けるべきか迷っているといった方々も多いのではないかと思います。チャレンジの時間はわずか15分程度です。優秀者への賞品提供はありませんが、格付けチャレンジを再度公開しますので、改めて挑戦してみてはいかがでしょうか。

>>今回実施した問題は以下より解答いただけます。ぜひ、ご利用ください。
「経理・財務格付けチャレンジ」に再挑戦
[格付けチャレンジ再受験期間:2019年4月15日~2019年5月15日]

■ROE等企業財務(コーポレート・ファイナンス)を強化したい方は以下を受講下さい。
CFO養成講座[e-ラーニング]

※“格付け”はあくまで簡易的であり、正確な実情を把握されたい方は各試験を受験ください。

■「経理・財務格付けチャレンジ」 実施概要
実施期間:2019/02/13(水)~2019/02/28(木)
対象者 :日本CFO協会会員を主体とした日本企業のCFO、
     経理・財務幹部、一般社員
実施方法:チャレンジは1人1回。想定所要時間:15分
     全15問の中での正解数に応じて以下の“格付け”判定を実施。
     成績優秀者(CFOレベル)にはギフト券を抽選にて進呈。
     ・CFOレベル:13問以上正解
     ・部長レベル:11問~12問正解
     ・マネージャーレベル:9~10問正解
     ・スタッフレベル:7~8問正解
     ・初心者レベル:6問以下の正解
出題範囲:日本CFO協会が実施する各種検定試験および関連設問から出題。
     ・経理事務パスポート検定(PASS)
     ・経理・財務スキル検定(FASS)
     ・プロフェッショナルCFO資格試験(CFO資格試験)

2019年4月15日

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