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事例に学ぶデジタル活用の処方箋(第一回)
デジタルトランスフォーメーションと日本企業推進上の課題

中野 浩志

SAPジャパン株式会社
早稲田大学大学院非常勤講師 日本CFO協会主任研究員
米国公認会計士 公認情報システム監査人

日本的経営の強みがアダに

 日本企業の強みは「ヒトの力」「現場力の強さ」にあると言われる。実際、高度成長期から1990年代半ばまでそれは紛れもない事実であった。事業に必要な「資金」を安定供給したメインバンク制度と合わせて、“終身雇用・年功序列・協調的組合”という日本型経営管理システムで育まれた日本人労働者の「優秀さ・勤勉さ」「長時間労働も厭わない労働観」「在職期間の長さによるノウハウの蓄積」を前提に、カイゼンを推奨して現場社員の創意工夫を引き出し、現場力を最大限に発揮させること。これが日本を世界第2位の経済大国に押し上げた原動力のひとつであった。そしてそれは、日本人のような労働力が確保できず、雇用の流動性が高い欧米諸国ではマネのできない成功モデルであった。

2019年4月15日

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