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企業価値創造経営の本質[第13回]
資本構成を考える
(ペッキング・オーダー理論)

手島 直樹

小樽商科大学 大学院商学研究科 教授

情報の非対称性とは何か

 過去2回の連載では、MM理論およびトレードオフ理論について考えてきたが、今回はペッキング・オーダー理論を取り上げる。「理論」とは言いながら、実務上腹落ちしやすい考え方であることが特徴といえよう。

 まずは、この理論の背景にある情報の非対称性について考えてみることにしたい。言うまでもなく、経営者は自社の業績の見通し、リスク、そして株価水準などに関して投資家と比較して多くの情報を保有するため、情報面で優位に立つ。もちろん、投資家も経営者がこうした情報優位性を活用して意思決定することを理解しているため、経営者の意思決定をシグナルとして投資判断に活用する。一方、経営者も自身の意思決定が投資家にとってのシグナルとなることを理解しているため、既存株主の利害に反するシグナルとなりかねない意思決定は回避しようとする。

2018年11月15日

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