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パネリスト(ご氏名50音順)

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池側 千絵

一般社団法人日本CFO協会主任研究委員/米国公認会計士
中小企業診断士/日本ケロッグ合同会社 執行役員 経営管理・財務本部長

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上田 雅弘

TIS株式会社 常務執行役員 ビジネスイノベーション事業部長

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奈良尾 智宏

日立建機株式会社 理事 グローバル戦略推進室長

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萬成 力

株式会社ニフコ 執行役員 財務本部副本部長 兼 財務・経理部長

モデレータ

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松田 千恵子

首都大学東京大学院経営学研究科 教授
首都大学東京経済経営学部 教授
一般社団法人日本CFO協会主任研究委員

1. 親会社、子会社それぞれの立場から

松田 まずはパネリストの方々から自己紹介と、本日のテーマ「グローバルガバナンスと経営管理の強化とその実践」についてご自身のご経験と問題意識を中心に語っていただきたいと思います。それでは、日本ケロッグの池側さんからお願いします。

池側 私は現在、日本ケロッグに勤めておりますが、新卒で入社したのはP&Gの日本子会社でした。その後、日本マクドナルド、レノボを経て、今に至っています。欧米企業中心にグループ経営を子会社の立場から複数経験しております。例えばP&Gやレノボといったグループ経営が進んだ会社では、全世界にSAPが入り、瞬時に連結していました。現在、勤めているケロッグはそれほど進んでおらず、今システムを変えている最中です。世界中で同じERPが入っているわけではないので、クラウドで連結しようとしています。それを実績だけではなく、予測も連結できるようにしようとしています。
 勤めてきたのは外資系企業ばかりですが、日本企業との合弁の機会を通じて日本企業と外資系企業の経理財務部門の役割の違いに関心を抱き、CFO FORUM誌の2018年1月号に財務マネジメント・サーベイのレポートを載せていただきました。また、経理財務部門のさらなる経営への参画とビジネスパートナーとしての仕事の拡充によって、事業部の意思決定などにも関わるようになれば、もっと利益率を上げることができるのではないかと思っています。
 グループ経営という意味では、あのP&Gでさえ私が入社した当時は売上の半分は本国(米国)で上げていました。当初は大きい米国本社と海外の子会社という形で仕事をしていましたが、途中から急激に海外売上が増え、米国は全社の一部となる等、グループ経営の進化を子会社の人間として感慨深く見ておりました。子会社の立場として、今日のお話に貢献できればと思います。

松田 ありがとうございます。それでは日立建機の奈良尾さん、よろしくお願いいたします。

奈良尾 日立建機は日立グループの中の上場子会社でありながら、国内に10社、海外に75社の子会社を抱えています。昨年の売上高は9,600億円で海外売上高比率は8割、グローバルに2万4,000名の従業員がいます。
 私は1986年、日本建機に入社以来、経理畑で2年前まで本社で経理部長をやっていました。その後、今のグローバル戦略推進室に配属となりました。まさにM&Aを行う部門で、2016年に大きなM&Aを海外TOBも含めて2社行いました。そのあたりの失敗談をお話しできるのではないかと思っています。

松田 ありがとうございました。ニフコの萬成さん、お願いいたします。

萬成 私は三洋電機に入社後12年ほど海外勤務をしていました。帰国後、会社の状況が悪化し、パナソニックに買収されました。買収された後、白物家電事業の中国ハイアールへの譲渡に関わり、私自身も日本アジア統括会社の経理責任者としてハイアールに転籍しました。しばらくして、中国本社のCFOからCFO選抜の面接に呼ばれました。候補者は6名いました。そこで、「あなたの会社のCEOが、あなたが間違っていると思うことをしたとき、あなたはどうするか?」というCFOへの忠誠を誓うような問いを投げかけられました。正解は、みなさんお分かりのとおり「あなたに報告する」です。面接を経て日本および東南アジア地域のCFOを兼任するようになりました。このとき、私の人事権(任命権)は中国本社のCFOが持っていましたが、給料の査定は日本のCEOが持っていたことで、たいへん苦しい思いを経験しました。中国本社は2030年を念頭に置いた経営、評価をしているのに、日本の会社では2年契約でプロ経営者をCEOとして雇ったのです。2年で成果を出せと言われれば、どうしても目先の業績に走ります。板挟みの苦しい思いを経験した後、今のニフコにお世話になることになりました。
 ニフコは海外売上高比率が70%を超えていますが、ドメスティックな仕組みから抜け出せない状況にありました。海外の経営管理システムの構築が必要で、今「見える化」までは何とかできたかな、と思っています。次の段階への移行に試行錯誤しているとき、「経理財務やCFO組織が、例えば会社の価格決定や戦略に関与することで、会社の価値が上がるのではないか」という池側さんの研究に触発されて、我々の組織もそういう役割が果たせるように変わらなければならないと思っています。
 そうした経験を踏まえて、海外子会社を見ている立場、以前は子会社で統括会社CFOとしての立場からの話ができればと思っています。

松田 ありがとうございました。それでは3名のお話を踏まえて、TISの上田さん、問題意識などをお話しいただけますでしょうか。

2018年7月13日

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